
大手商社に勤める幸代。
幾つかの企画を成功させた彼女が、次に配属されたのは、社史編纂室。
プロジェクトが成功するのはうれしい。
でも忙しすぎるのはもっと困る。。。
「割り振られた仕事を着実にこなし、見合うだけの給料をもらい、夜と週末は必ず体が空く。そういう生活をしたかった。」
幸代には、定時に終われて週末も必ず休めるという状況でないといけない理由があった。
なぜなら。。。
幸代は腐女子だから!(自分では言わないが。。。)
コミケ出店のための作品準備時間が必要なのだ!

配属された社史編纂室は緩やかに時間が流れていく。
幸代にとってはとてもありがたい環境なんである。
しかし。。。なんなんだ、この個性あふれるメンツは。。
社史編纂業務をこなしつつ、執筆活動もしいの。。。
オタクっぷりが、これでもか! ってくらいに盛り込まれています。
そこは三浦さんらしいですね。
タイトルにあるように、この物語の真ん中にあるのは「社史編纂」という仕事です。
創立何十年となる大きな会社となると、歴史に埋もれてしまった出来事もたくさんあります。
地道にネタを拾い集めて一冊の本にまとめる。
大変な作業です。
ここには「一つの書物を作る」という作業工程がとても詳しく書かれています。
普段何気なく手に取る書物が、こんなにたくさんの工程を経て作り上げられているんだな、と感慨深くなりますね。
一つの書物を見て触って愛でる。
電子書籍では味わえない贅沢ですね。
でも、電子書籍はいつでもどこでも読める、という手軽さも捨てがたいので。。。
使い分けましょうか。
「月魚」「舟を編む」とちょっと通ずるところがあるかも。
併せて読んでみると面白いかもしれませんね(*^^*)
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